2023/2/12に袖ヶ浦フォレストレースウェイにて袖-1GP2023Rd.1を開催しました。
今回は大会のレポートになります。
正式リザルトはリザルトページ内、「Rd.1 / 2023年2月12日」ページに公開してありますのでご確認ください。
2016年のプレ開催から9年目となる2023年シーズンがスタートしました。
非公式のタイムアタックイベントでここまで長く続けられたのはプレ開催から数えて275名のエントラントの皆様のお陰だと思います。
本当にありがとうございます!
近頃は各メーカー、様々な車が販売され、袖-1GPのミソである「基準タイム」の設定が難しくなっていることや、タイヤの性能向上によって2016年と比べると全体的にタイムが速く、スコアも高騰しています。
新しいお客様に楽しんでいただきつつ、長くから参加されている常連の皆様にも楽しんでいただけるよう、レギュレーション作り、イベント運営を行なって参りますのでこれからも色々な方々に袖-1GPに参加いただきたいです。
レポートに移る前に、袖-1GPのルールのおさらいをさせてください!
袖-1GPは「新しいスコアシステム」(Driver's Score)を用いて、車種やパワーの壁を越えたタイムアタックイベントとなります。
その仕組みとは、車種ごとに基準タイムを設けて、大会当日に記録したベストタイムと比較してスコア化し、そこに様々なハンデをプラスします。
これにより、ドライバーのスキルや車のチューニングで競うことができるシステムができるのです。
また、年間ランキングでは純粋にタイムを競う「Best Laps」もあり、この2種目で袖-1GPが成り立っています。
基準タイムはプロドライバーがその車をドライブしたタイムにコンディションの補正を行い、そこから2〜3秒プラスしたタイムが基準タイムとなります。
コンディションハンデは気温20度を基準として、それよりも1℃低ければ-0.1、1℃高ければ+0.1のスコア加算をします。
ウェット路面の場合は、駆動方式によって得意・不得意がありますので、それを考慮した補正を行います。
決して精密ではありませんが、日頃様々なお客様の車に乗ってレッスンをするワンスマのインストラクターが基準タイム出し走行を行いますので、精度はそれなりに高いと考えてます。
スコアを決める上で基準タイムは重要な要素ではありますが、タイムアップをする上での1つの基準にもなるでしょう。
袖-1GPのレギュレーションは少しだけ複雑なところもありますので、気になる方やもう一度レギュレーションを確認したい方は「袖-1GPとは」のページをご覧ください。
それではレポートに入りたいと思います!
Rd.1は前々日に雪予報もありましたが、晴天の中で開催ができました。
気温も高く、朝Aグループ1本目の気温で12.1℃、最後のBグループ2本目では17.3℃まで上昇しました。
気温が低いと空気の密度が高くなり、エンジンパワーも上がるこの時期は「アタックシーズン」とも言われるほど、好タイムを狙える時期ですが、今回はタイムを狙うには少し暖かく、思うようにタイムが出なかった方も多かった印象です。
私、井上としては、いつもエントリー時に申告いただく過去のベストタイムと昨シーズンのタイムなどを見て、グループの振り分けをしているのですが、今回はスイフトをどう分けるかが難しかったです(笑)
【 9:00〜9:20 Aグループ 走行1本目 気温:12.1℃ 】
今回は計30台、2グループ分け、A・Bグループともに15台が走行した。
久々の参加となったTiRACINGはLOTUS ELISE Sのエンジンをトヨタ製の1ZZからホンダ製のK20Aに載せ替えた自社のレンタカーで参戦。
久々の参加にも関わらず、相変わらずの速さがあり、1分10秒72を記録してトップに。
2022年シリーズのBest Laps1位のベンプリ僕(PORSCHE 718 Cayman GT4)も昨年のタイムを更新して1分10秒台へ。
そしてAグループ1本目の3位に入ったのは、今回初参加の お上品宮ニキ(PORSCHE 718 Cayman GT4)だった。
スコアは、強豪の#60 くまち(SUZUKI SWIFT SPORT ZC32S)がトップになると思いきや、TiRACINGが10.19でセッション内トップを獲得。
10.12でくまちが2位となった。
3位には自己ベストタイムを更新したスコア9.92をマークしたlin lin(SUZUKI SWIFT SPORT ZC33S)が入った。
【 9:20〜9:40 Bグループ 走行1本目 気温:12.9℃ 】
Aグループの1本目の直後に始まるBグループ1本目は、Aグループに比べて路面も比較的良く高スコアを狙える可能性も高い。
しかし、1分15秒台で走る車から1分26秒台で走る車が混在するので、場合によってはクリアラップが取りづらい可能性もある。
そんな中、トップタイムをマークしたのは #219 コロコロまろん(SUZUKI SWIFT SPORT ZC33S)で1'15.58。
セッション2位は約0.2秒差で久々のエントリーとなった成島和人(NISSAN SKYLINE GT-R)
1'15.77をマークした。
セッション3位は、今回基準タイムの見直しを行った中林稔明(MITSUBISHI LANCER EVO IX)となった。
【 10:40~11:00 Aグループ 走行2本目 気温:16.1℃ 】
走行2本目は気温が16.1℃と上昇。
セッション内のトップタイムをマークしたのは走行1本目同様、TiRACING。タイムは1'11.39。
2位は1'11.66で初参加のお上品宮ニキが入る。
3位は1'13.68でJun@S2K(HONDA S2000 AP1)となった。
また、上位3台の走行1本目のタイムと比較すると、気温が4℃高い走行2本目は0.3秒~0.4秒遅くなっている。
気温が高くなった影響が全てではないと思うが、「気温1℃に対してスコア0.1 加算 or 減算」というコンディションハンデが良い線をついていることを再確認できた。
【 11:00~11:20 Bグループ 走行2本目 気温:17.3℃ 】
遂に気温も17℃まで上がり、風は冷たいけど半袖でも過ごせるくらいの気候になった。
想像以上の気温のせいか、Bグループ走行2本目はアタックをやめてしまう車も多いなか、セッション1位のタイムを出したのは成島和人だった。
タイムは1本目から更新し、1'15.53をマーク。
そしてコロコロまろん、中林稔明と続いた。
【 袖-1GP 2023 Rd.1 Driver's Score 】
以上でレポートは終了になります。
リザルトを見ると面白いことにTOP10のうち、なんと5台がSWIFT SPORT!!
チューニングの効果が出やすい車とは知っていましたが・・・
SWIFTの基準タイムを見直す必要がありそうですね。(笑)
次回Rd.2は、4月30日(日)に袖森フェスティバルと併催になります。
エントリー開始は少し先になるかと思いますが、日程確保のほど宜しくお願いいたします。
(ワンスマ井上)